こんにちは、シャケです!
このブログではお絵かきアプリのアイビスペイントを使ったPOPの作り方を解説しています。
↓の動画では、アイビスペイントを使ってPOPを作成している実際の作業の様子を見ることができますので、是非一度ご覧ください。(5分ほどで見終わります)
スマホで全画面表示で再生していただくと、実際に自分のスマホで作成しているような感覚で見ることができます!
アイビスペイントを使ったPOP作成の全体像
アイビスペイントを使ったコトPOP作成の流れは以下の通りです。
- 新規キャンパス作成(キャンパスサイズの選択)
- キャンパス設定(向き、解像度)
- 画像の挿入(背景、商品画像、イメージ画像など)
- テキストの挿入(キャッチコピー、商品名、商品情報)
- 最終調整(画像・テキストの大きさ、配置など)
- 画像の保存、共有、印刷
コトPOPを作成すること自体はそれほど複雑な作業ではありません。
なぜなら、コトPOPは所詮は画像と文字の組み合わせでしかないからです。
早い話が、文字と画像を並べるだけの作業です。
そして、アイビスペイントを使えば、手書きでPOPを描く時と異なり、その画像と文字の編集を何度でもできます。
失敗した時のリスクが無いので、一発勝負の手書きPOPよりも速く、ストレスなく完成させることができます。
ここからは、上記のコトPOP作成の7つのステップを簡単に解説していきます。
新規キャンパス作成
アイビスペイントでのPOP作成において一番最初に行うことは、新規キャンパスを作成することです。
手書きPOPで例えるのであれば、POPを描くための紙を用意するようなものです。
アナログでPOPを描くなら、文房具屋に行って、必要なサイズの画用紙を有料で買うことになりますが
アイビスペイントであれば、ボタン一つで好きな形・大きさの紙(キャンパス)を無料で用意することができます。
仕事で使うのであれば、最終的に会社のプリンターで印刷することになると思うので、会社に用意してある紙のサイズを選びましょう。
一般的にPOPには、A4サイズやB5サイズが使われることが多いと思いますが、
それ以外にも長尺POPと呼ばれる縦長の『のぼり』のようなキャンバスを手動で用意することもできます。
ちなみに、B4やA3などデフォルトの選択肢に入っていないサイズであっても、B5やA4で作って印刷時にプリンタの設定で拡大することで印刷が可能です。
キャンバス設定
続いて、キャンパスの設定を行います
手書きPOPで例えるのであれば、用意した紙を縦で使うか横で使うかを決めるようなものです。
これは、アナログでのPOP作成にはない、デジタルでのPOP作成特有のステップでしょう。
アイビスペイントでPOPを作成する場合、指でキャンパスをくるくる回しながら作業をするため、設定が必要ないといえばないのですが、
画像を保存した際に、横書きPOPが縦で表示されていたり、縦書きPOPが横で表示されていたらあまり気持ちよくありませんよね?
ですので、最初にキャンパスを縦で使うか横で使うかを決めた上で作業を始める必要があります。
加えて、デジタルイラストの場合は、画像の解像度を設定しておく必要があります。
解像度とは画像の密度のことで、解像度が高いほど鮮明な画像になるくらいの認識をしておきましょう。
この解像度については、私は素人なのですが、難しいことを考えずに300-350dpiにしておけば困ったことはありません。
(最初の内は150dpiでPOPを作っていましたが、大きいサイズのPOPを作った際に、少しぼやけてしまったので今は固定で350dpiに設定しています。)
画像の挿入
続いては、POPを構成する2大要素の内の1つである『画像』の挿入です。
POPで使用することになる画像には以下のものがあげられます。
- 商品画像
- 背景画像
- 挿絵
- 矢印などの記号
- フレームや吹き出し
商品画像は商品のパッケージはもちろん、パッケージの中身や商品の切り口などの買うまで確認することができない部分の写真やイラストも含みます。
このPOPがどの商品のことを指しているのかがわかりやすくなったり
買うまでわからない商品の見えない部分を見せることで、買う側の不安を解消してくれたりします。
背景画像は、目に見える面積が一番大きい最重要パーツの内の1つです。POPはもちろん、その商品に抱く印象を左右する大きな役割があります。
わかりやすい例としては
辛い商品は赤い背景
衛生用品は青い背景
とにかく目立たせたいなら黄色い背景
落ち着いた印象を持たせたいなら黒い背景
などがあげられます。
挿絵や記号、フレームや吹き出し等の画像は、POPを派手にしたり、見やすくする役割があります。
アイビスペイントのアプリの中には、様々な背景や挿絵、フレームや吹き出し画像が収録されており、もちろんいくら使っても無料です。
アイビスペイント自体、もともとイラストや漫画を描くためのアプリなので、こうした画像が驚くほどたくさん収録されています。
また商品画像のように、その都度用意しなくてはいけない画像についても
自分のスマホで撮影した写真はもちろん
目の前に無い商品でさえ、メーカーの公式ホームページなどから簡単に手に入れることができます。
いずれにしても、自分のスマホのデータフォルダに保存さえしてしまえば、あとはボタン一つでその画像をコトPOPの中に挿入することができます。
私の個人的オススメは『ACイラスト』という画像サイトを利用することです。
アイビスペイントには、全て確認しきれない程、たくさんの画像が収録されており大変重宝していますが
私的にはそれでも少し使用時に不便さを感じてしまうことがあります。
なぜなら、アイビスペイントに収録されている画像の一覧には検索機能などがないので
「こんな画像が欲しいな!」と思ってもそれを見つけるのに時間がかかったり、
思ったような画像が見つからない場合もあります。(もちろん収録画像数にも限界があるので仕方ないですね)
そんな不便さを解決してくれるのが、『ACイラスト』という画像サイトです。
ACイラストは、基本的に無料で使用することができる、『いらすとや』のようなサイトです。
無限といっても大げさではない程の画像の投稿数があるため、たいていの場合、欲しい画像が見つかります。
アイビスペイントとACイラストを組み合わせれば、作れないものはないと思うほど何でも作れます。
最強の組み合わせだと思うので、是非一度試しに使ってみてほしいです。(無料なので失うものもありません)
テキストの挿入
テキストすなわち文字は、画像に並び、コトPOPの2大構成要素の一つです。
コトPOPにおける文字は、大きく分けて、キャッチコピーと商品名(メーカー名)、商品情報の3つに分けることができます。
それぞれに、どのような文言を入れれば商品が売れるかという話は、セールスライティングの記事にて説明するのでここでは割愛します。
この記事では、文字の見た目について触れておきます。
画像がコトPOPや商品のイメージに大きく影響を与えるのに対し
文字の見た目は、情報の伝わり方に大きく影響を与えます。
例えば、大きな文字や二重三重に縁取りされた文字は視界に入りやすく、読み飛ばされにくいので、重要な情報を伝えるのに適しています。
文字の色も同じく、背景画像や周りの色とのバランス次第で視界に入りやすくなります。
フォントについても、丸い文字は柔らかく優しい印象を与え、細い文字は、まじめで落ち着いた印象を与えます。
手書きPOPであれば、こうした文字のデザインも相当なセンスと練習時間がなければ、描き分けることができませんが、
アイビスペイントであれば、字が下手な人も、センスがない人も一切の努力することなしに、使い分けることができます。
最終調整
画像や文字の挿入が終わったら、最後にそれらのバランスを整えて、より見やすいコトPOPに仕上げていきます。
これこそデジタルイラストだからこそ可能な強みです。
手書きでPOPを描いた場合は、もちろんペンなどで紙に書き込むため、書き直しや微調整はできません。
「やっぱりここはもっと左にずらした方がバランスがいいかな」と思っても、時すでに遅しです。
アイビスペイントやデジタルイラストであれば、納得いくまで何度でも画像や文字の位置、大きさを調整できるのでとても便利です。
作品の保存・共有・印刷
作品が完成したら、それを印刷しなければなりません。
そのためには、画像を保存・共有して、会社のパソコンで印刷できるように準備をする必要があります。
会社のメールに画像を送るのもいいですし、チャットワークなどの簡単に画像を共有できるツールを使うのも有りです。
A4などの通常の大きさの作品の場合は問題ありませんが
それ以上の特殊なサイズの紙に印刷する場合は、パソコン側で特別な設定が必要になります。
その設定方法については、別の記事で改めて解説します。
少し長くなってしましましたが、以上がアイビスペイントを使ったコトPOPの作り方となります。
次回以降の記事では、それぞれの作成ステップにおける、具体的な操作方法を解説していきます。